環境への取り組み

「エネルギー」の自給

いつまでも安心して暮らしていくためには「食」と「エネルギー」が自給でき、「ケア」の充足が必要です。「ケア」の充足と地域食材を主にした「食」を提供する施設がありますので、残りのエネルギーを自給するために里山保全活動から生まれた薪を活用する薪ストーブと、太陽光発電を屋根に設置しています。
また太陽光発電を設置するにあたり福祉モール構想の支援者から会員を募って資金を集めており、いつまでも「あいとうふくしモール」とご縁を結んでいただけるように考えています。

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市民共同発電所のしくみ

市民共同発電所のしくみ

市民共同発電所の考え方

1)あいとうふくしモール内の各施設の屋根に設置

特定非営利活動法人あいとう和楽・特定非営利活動法人NPO結の家は各5k 程度、㈱あいとうふるさと工房は約20kw、計30kw程度が設置可能なので、これを目標にする。

2)設置者は、会員で構成する「あいとうふくしモール市民共同発電所組合」

あいとうふくしモール市民共同発電所組合は、各事業所から屋根を借りて、一体的に運営する。(共同発電所の運営管理など)また、組合の事務所は「あいとうふくしモール運営委員会」に置く。

3)30kwの設置を仮定した場合、1口10万円で100口、1,000万円を目標に集める

4)会員は、あいとうふくしモール内の各事業所関係者やあいとうふくしモール構想の支援者などに求めることとし、広く一般に呼びかけない

5)国の全量買い取りの制度を活用

あいとうふくしモール運営委員会が事業者として国に届け出をして、全量買い取りの制度を活用する。24年度中なら買取額42円/kwで20年間買い取りされる。

6)地域に還元できる分配金

毎年1回売電額を清算して、分配金として会員に分配する。分配は、市と経済団体が進める地域商品券とし、太陽から生まれた収益を地域へ還元できるしくみとする。

7)会員への均等分配

分配金は、売電額から2割分をあいとうふくしモール運営委員会に寄付し、残額から太陽光発電施設の損害保険料やパワコンの更新積立金、点検費、事務経費を除き残りを会員に均等に分配する。

8)寄付金の活用

あいとうふくしモール運営委員会は、寄付金を地域福祉の人材育成や地域貢献活動に活用する。

9)公開

事業の収支や寄付金の活用内容・収支は毎年組合の総会をして会員に報告する。

発電量の見込みと売電予想

30kwシステム(1,000万円)の場合

●年間総発電量(推計) 25,200kwh *近隣の蒲生の日照データを使用
●売電価格       42円/kwh
●年間売電額      105.8万円(10万円当10,580円)
●買取20年間      2,116万円(10万円当211,600円)
●推計 寄付金2割と必要経費(保険料、パワコン積立、事務費など)約1割を差し引くと、年間配分額(予想)約7,000円

※あくまでも2013年での推計です

薪と薪ストーブ

NPO愛のまちエコ倶楽部で里山保全活動がはじまり、里山で下草刈りや腐葉土の採取、伐採が定期的に行われています。東近江市では、それらの伐採した原木を利活用するために薪として地域で消費する活動が起こりました。
しかし伐採した原木はコナラなどの広葉樹だけでなく、マツなどの針葉樹も含まれるため、従来よりも頑丈な薪ストーブが必要となり、有志が集まり開発して薪ストーブができました。

あいとうふくしモールでは、この東近江市産薪ストーブを使用しています。

薪ストーブ「Ritsh」の写真

また、薪の生産は障がい者の方たちの就労支援として新たな雇用を生むことができます。青空の作業現場で大変ですが、大きさが違ってもデコボコでも失敗にならない仕事です。
あいとうふくしモールでは、田園カフェ「こむぎ」を運営する特定非営利活動法人 あいと
う和楽で生産された薪を使います。

薪割りの挿絵